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韓国:薬岩温泉

韓国に温泉は150余あるそうで。

でも多くが単純泉。
炭酸泉、硫黄泉と続く。

ソウルには地下鉄九宜駅下車、徒歩10分くらいのところに《ウリ硫黄温泉》という、ソウル市内にあるとは思えないほど、泉質だけは(←強調)マトモな硫黄泉の温泉がある。が、ここは前に行ったので別の湯を探した。なおソウル市内で薦められる温泉はココだけね…。

「韓国で硫黄泉」って、実は数カ所を除いて硫黄臭はほとんどしない。日本や台湾のような「これぞ温泉でっせ!」みたいな温泉臭ムンムンの温泉はほとんどない。温泉を目的に行く私のようなヲタ客にはとって、ちと厳しい国かもしれない。

(硫黄泉でOKなる温泉は、抱川市一東面水入里にある《一東温泉》、楊平郡介軍面貢税里にある《シェルビル温泉》、忠州市にある硫化水素系の《文江温泉》の3カ所)

ただ欧米の多くの温泉のように、温泉成分の匂いを消して塩素投入しすぎ…ってことはない。近年、男女混浴で水着着用の温泉プールはあるが少ない。国内には温泉・非温泉も含めるとサウナ付きの公衆浴場が沢山あり、その感覚は昭和の日本と同じかな。


さて・・・

「金浦空港がある金浦市郊外に、韓国国内唯一の紅塩泉(鉄塩泉)という変わった温泉があるよ」と聞いて、俄然興味がわき、ここに行ってみた。

温泉の名前は《薬岩温泉》。
韓国語でヤガム・オンチョンと言う。

薬岩紅塩泉観光ホテル(薬岩観光ホテル)の地下から湧く温泉で、いわゆる1軒宿の温泉だ。


行き方は色々あるらしい。地下鉄松亭駅から無料バスがあるが、ハングルがまるで読めない私は「無料バスがどんなバスか(読めません)わかりません…」なわけで、こんな私に1番優しい行き方で行く。

地下鉄永登浦駅下車(ロッテデパート側)、駅舎を背にして(右がソウル/左が水原&仁川)目の前の大きな道を直進。1つめの交差点を越えたあたりからバス停が連なる。

60-3番バス

始発で座れます←ここ大事!
本数は結構多いが、新興住宅地を縫うようなルートなので混雑する。
運賃は遠距離なので1,800ウォン。

この60-3番のバスは地下鉄堂山駅を通りながら、金浦空港前や地下鉄松亭駅などを経由、どんどん丘陵地帯や田園地帯に入っていく。

道はバイパスみたいになったかと思えば、歩行者歩行無理!みたいな細い道を爆走していく。元々ある集落も通るが、新たに開拓して点在する新興団地群も経由していく。団地はどれも20階建て前後の高層住宅。畑、荒れ地、丘陵の麓にポツーんと、でも20〜30棟がかたまって建つが、人気がまばらなのでなんとも寂しい光景だ。

乗車すること1時間半(往復とも似たような所要時間)、江華島の南に渡る橋(356号線)の手前で降りる。

終点は「大明浦口/デミョンポグ」。ここは小さい漁港だが、格安で海鮮料理が食べられる店が集結していることで有名☆

降車のバス停名は「薬岩観光ホテル前」
(ヤガムクァングァンホテル)

DSCN1224.jpg
(降車したバス停で撮影した)

このバス停の周辺は目標物が乏しく、予め運転手に「ここで降車したい」と伝えないと無理かも。でも終点まで行っちゃっても歩ける。

降車したところの写真。

DSCN1223.jpg

進行方向の交差点(緑色の看板)を左折。バス停から約10mね。

DSCN1225.jpg

左折するとき、温泉の案内看板がある。

DSCN1182.jpg

左折するとこんな景色。
ピンクのホテルが「薬岩紅塩泉観光ホテル」←小さく見えるのがミソ

DSCN1181.jpg

DSCN1183.jpg

バス停から徒歩約5分。山というか丘を登る。

対面通行がギリギリの細い道を歩くが、大きめのトラックが爆走するのでコワイ。歩道はあったり切れたり…バス停の周囲に店舗はないが、ホテルの前にマッククスの安食堂が2軒、雑貨店が1軒ある(でも夕方には閉店する)。


薬岩紅塩泉観光ホテル
(ヤガムホンヨンチョンクァングァンホテル/Yakam Tourist Hotel)

DSCN1185.jpg

客室は71(1泊50,000ウォン〜)で、2000年の秋に建てられたそうだ。


フロントで入浴代金を払う。
(ホテル宿泊客は無料)

DSCN1209.jpg

6,000ウォン
(スポーツタオル1枚付き:要返却)

DSCN1210.jpg

チケットをもらい、地下1階におりる。


男女別浴場に分かれていて、入り口の番台に「これぞ韓国人!」なオバチャン(アジュンマ)が番台に座っている。チケットを差し出すとタオルとロッカー鍵を渡される。このオバチャン、すごく親切(ややお節介)。

(多くの公衆浴場にはシャンプー・コンディショナーは置いていない。石鹸はあるところと無いところがある。念のため持参した方がいい。番台では飲料、シャンプーとか垢すりタオルとか売っている)

指定された番号のロッカーに衣服を入れ、タオル(シャンプーなども)を持ってGO!

入ると、どーんと瓢箪状の浴槽が・・・
これは地下680mから湧く岩盤水を加温した泡風呂だそうな。

浴槽のまわりの段差があり、ここに腰掛けて垢すりするのが韓国スタイル。

DSCN1192.jpg
(写真正面:垢すりマッサージ部屋)

左の浴槽は「電気風呂」と「乾燥ヨモギを沈めている風呂」、どちらも岩盤水の湯。その奥が強烈な打たせ湯とか趣向を変えた浴槽が3つ。写真中央やや左に2つのサウナがある。どちらも乾燥ヨモギ入りのミストサウナ(玉チムジルバン)で温度が異なる。

DSCN1194.jpg

写真右:黄土が厚く塗られたサウナ(漢方チムジルパン)。
写真中央:お待ちかねの「鉄塩泉(紅塩泉)の浴槽」へ行く道。

DSCN1195.jpg

この黄土サウナにも乾燥ヨモギが置かれている。このサウナは広々としていて両側にベンチはあるが、多くの韓国オバチャンは麻のマットが敷かれた床に寝そべっている(というか大の字)。熱が柔らかく包み込み気持ちいい。ちなみに韓国オバチャンはタオルで前を隠すとか皆無。実にオープン(笑)

DSCN1207.jpg


鉄塩泉(韓国では紅塩泉という)

伝説によれば1800年代半ば、眼病で悩む朝鮮王朝第25代王の哲宗がこの地の「紅い岩から流れる水(紅塩川)で目を洗ったら治った」とのことから、薬の岩と書いてヤガムと名付けられた…そうで。

DSCN1187.jpg
(館内のポスターより:TV取材多数らしい)

温泉の浴槽は3つ。

手前が42.5度(実際は44度位)、奥が40度ちょい。韓国人は40度ちょいの湯が好きみたいで、公称42.5度の湯に入るのはパンチパーマの大御所ばかりなり。何せ熱い…浴槽の底から数カ所、熱い温泉が出るシステムだが、見えないので油断出来ない。

紅葉色!

DSCN1205.jpg

対面する形で30度前後の浴槽が1つ。
(たぶん、これが源泉)

DSCN1190.jpg

舐めてみると鉄っぽくてやや塩辛い(塩分濃度は海水の1/10)。

マズイ!

ずっしりとした本格的な湯で暖まる。

タオルは赤く染まるため、ここの専属タオルは元々オレンジ色(笑)

DSCN1199.jpg

「なんでこんな狭い部屋に?」ってなところに良質な温泉の浴槽が押し込まれているって変だ。湧泉量が少ないのか?

湧出直後は無色透明。湧出後10分程度で(空気に触れると)鉄分が酸化されて茶褐色になる。

日本の温泉区分では「含鉄ナトリウム塩化物強塩高温泉…」と思われる。泉質は日本だと有馬温泉(兵庫県)金の湯に近いかな。硫黄成分が加われば苗場の雪ささの湯(新潟県)とかなんだけど。


外に岩盤水を加温した露天風呂が1つある。

DSCN1191.jpg

ここに温泉を持ってきて欲しい・・・


韓国といえば「垢すり」!

サウナと温泉で身体がふやけたところで、垢すりブースにいる垢すりオバチャンに頼む。

観光客なんぞたまにしか来ない(来ても中国人)地元度が極めて高い温泉場だけあって、垢すり+マッサージ+洗髪+頭皮マッサージ+顔マッサージ+保湿オイル・・・というコースで2万ウォン。明洞とかの観光客向け豪華垢すりの1/3〜1/4の値段ですワ。

しかもゴッドハンド!
(至福の垢すり+マッサージ)

支払いは、垢すりオバチャンが私のロッカーキー番号を控えていて、浴場入り口の番台にロッカーキーを返すとき。現金で支払う(チェックしている)。これは地元用公衆浴場でほぼ共通のようだ。


湯上がりに源泉を見に行く。
ホテルの裏(千台駐車可能の駐車場)に源泉がある。

地下約460mから湧出。
どうやら冷泉を加温するようだ。

効能:眼病、皮膚疾患、関節痛、体質改善、血液循環(冷え性)

DSCN1213.jpg

駐車場の出入り口に「飲用」の温泉蛇口がある。
無料!

DSCN1217.jpg

写真の韓国おじさん、片言の日本語が出来て「ここの温泉、1番いいね、薬、薬・・」を連呼していた(笑)

韓国では数少ないお勧めの温泉でした!

薬岩温泉(ヤガム・オンチョン)

薬岩紅塩泉観光ホテル
京畿道金浦市大串面薬岩里450-2
경기도 김포시 대곳면 약암리 450-2
6:00〜20:00無休
(ホテル内の食堂の同じ営業時間)

行き方
●地下鉄5号線永登浦駅下車、60-3番バス
●地下鉄市庁駅下車、631番バス
または
●地下鉄2号線松亭下車、2番出口を出た郵便局前から無料送迎バス(1か2番出口から60-3番または631番バスでも行ける)
※無料送迎バス時刻表
DSCN1211.jpg

松亭駅発:09:00, 11:00, 13:30, 16:00
ホテル発:10:00, 12:30, 15:00, 17:00




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