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韓国:仁川(日本租界)

仁川の日本租界。

仁川では歴史的建造物は保護されており、いくつかの建物は入場可能。説明書きは何故か、朝鮮語と英語のみ!だが、反日的な説明文はほとんどない。

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1883年開港(条約港として発展する)。同年、英国との間の朝英修好通商条約に基づいて、寒村だった仁川にも列強各国の共同租界が出来る。朝鮮人は土地所有を認められず、租界内の土地は外国人が入札で永代租借権を取得したが、ドイツ人が経営する世昌洋行(Edward Meyer&Co.)が多くの土地を買い占めていた。

1910年、日韓併合条約により大韓帝国(朝鮮王朝)は日本に併合される。列強各国との交渉の末、外国人の持つ永代租借権は土地所有権としてそのまま認め、1914年に租界は廃止される。第一次世界大戦でドイツが敵対国になると、ドイツ人が持っていた土地は「敵国資産」で没収する。日本併合時代には仁川府が設置され、1945年まで続いた。



1883〜1914年までの租界地の広さは約5,000坪。

租界地の人口は日本人が2,491人の時、欧米人&中国人は計57人しかいなかった。なのに土地の大半は(世昌洋行に賃料を支払う)賃貸だったため、租界時代の日本人は大いに不満を持っていた。

租界地の裏山(応峯山)には、1888年に韓国で最初の西欧式公園である各国公園が造成された。公園の設計士はロシア人のサバティン氏。1914年に租界が廃止されると、各国公園は西公園と改められ、戦後に万国公園となる。1957年、公園内にマッカーサー像が建つと自由公園と改名。


日本郵政株式会社仁川支店

1883年、仁川港での物流を担うため開設された。同時に赤煉瓦の倉庫群も作られている。日露戦争時の1904年2月の仁川沖海戦(ロシアでは済物浦海戦と呼ぶ)では、日本軍司令部として一時期利用された。戦後は港湾関係会社の社屋になったが、現在は博物館になるのか空き家。

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赤煉瓦の倉庫群

1883年に仁川税関(海関)に隣接して税関倉庫が作られた。1910年代、1920年代、1926年とそれぞれ税関は拡張されている。

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■新浦在来市場

新浦洞に作られた市場は仁川郵便局近くにある。1890年代に朝鮮人の兄弟がここに魚市場を作り、のちに農民であった清国人(中国人)が野菜市場として吸収拡大した。日本併合時代は公設第1日用品市場・公設第2日用品市場として拡大整備された。

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(名残の建物)


日本18銀行仁川支店
(市都有形文化財第50号)

十八銀行は1890年に竣工、同年10月に開店。十八銀行は1877年(明治10年)に第十八国立銀行として、長崎県長崎市に本店をおいた(1897年に現在の十八銀行に改組)。主に長崎の商人が上海で(英国から上海に輸出した)綿織物を買い付け、仁川に輸入する仲介貿易のために利用された。

日本併合時代の1936年に朝鮮殖産銀行、戦後の1954年には韓国興業銀行として社屋が使われた。1992年まではカフェ、その後中古家具問屋が賃貸で利用していたが現在は、仁川開港場近代建築展示館として解放されている。

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日本58銀行仁川支店
(市都有形文化財第19号)

五十八銀行は大阪に本店を置き、仁川では1892年7月に開店した。主目的は新貨幣と旧貨幣の交換、送金決済、貿易金融。合併により安田銀行に改組。1939年に改築され、フレンチルネサンス様式の2階建ての建物になる。戦後は朝與銀行仁川支店、大韓赤十字社京畿道支社の社屋を経て、現在は仁川広域市飲食業組合が入居している。

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中央洞2街は58銀行と18銀行が並んで建っており、当時の様子が写真に残っている。

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日本第一銀行仁川支店
(市都有形文化財第7号)

1883年11月、第一国立銀行釜山支店仁川出張所として開設される(1888年に仁川支店に昇格)。関税と朝鮮半島で生産される金の買い付け代行を行う。支店になってからは預金や融資を扱った。1909年に韓国銀行仁川支店、1911年に朝鮮銀行仁川支店、戦後の1954年に再び韓国銀行仁川支店、調達庁仁川事務所など。現在は博物館。

中央ドームを設置した石造単層の後期ルネサンス様式だが、戦後は所有者が代わるたび増改築されたが、基本骨格はそのまま維持されている。

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(白い建物は戦後に増築された部分)

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(裏通りから金庫室をみる)

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金庫室入り口をみる。

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金庫室内部。

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二階に上がる階段。

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当時の写真。

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仁川上陸作戦と新紙幣

韓国銀行の前身は朝鮮銀行で通貨発行銀行だった。1950年6月12日に韓国銀行になった。当然、通貨を一新すべく準備に入っていたところ、13日後に朝鮮戦争が勃発。北朝鮮軍が韓国領内に侵攻すると韓国銀行(ソウル本店)を押さえた。そこには新紙幣の原盤と刷り上がった紙幣があった。

北朝鮮政府はその紙幣で(占領下韓国にて)物資調達や経済撹乱を行う。

GHQは「韓国経済が混乱する!」と、日本の造幣局に新紙幣のデザイン/原版製作/印刷を依頼する。新紙幣は9月15日の仁川上陸作戦直後のLSTに積み込み、韓国銀行の行員が通貨交換業務を行った。連合軍に従軍し、戦闘・撤収中も通貨交換に励んだそうな。




仁川府庁;日本領事館
(登録文化財第249号)

1883年、租界内の邦人保護目的で作られた。1933年に2階建てに増改築、戦後の1964年に3階建てに増改築された。戦後は仁川市庁舎として使われたが、1985年からは中区庁舎として使われる。

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この中区庁舎あたりの中央洞は観光を意識して、ここが「日本租界」だった雰囲気をだそうとそれなりの努力をしている。

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また戦前の日本家屋を改築したような、謎の一軒家も散見する。

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仁川郵便局
(市都有形文化財8号)

1923年に建てられた郵便局(1895年にできた仁川郵便局が移転した)。石造建物ではなく、煉瓦造りで表面はモルタル塗り。張り出した正面玄関は花崗岩が用いられている。

朝鮮戦争(韓国では6.25戦争/韓国戦争/韓国動乱と呼ぶ)で屋根の一部が破壊されたが、現在は修復されて中洞郵便局として使われている。

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イルソンビル(鮮光文化財団)

かつての日鮮海運株式会社。1932年に建てられた。当時の4階建て規模で現存する(仁川では)唯一の建築物。

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この一帯には朝鮮殖産銀行、米豆取引所、世昌洋行社屋(ドイツの商社Edward Meyer & Co.)、大韓天一銀行などがあったが、朝鮮戦争で失われた。


虹霓門
(市都有形文化財49号)

日本併合時代、租界地外にも日本人居留民が増えたため、西公園(租界時代は各国公園、日本統治時代は西公園、現在は自由公園)の背後にある万石洞方面にも居住地を拡張するため、西公園の山である石峯山を刳り貫いて作った石門。

1905年に工事を開始したが難工事ゆえ3年間で完成した。 石門(橋)の高さは約10m。この石門が出来たことで仁川港と万石洞方面の物資の輸送が容易になり、石門の上の道を延長して、西公園の上に仁川気象台を作った。

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仁川気象台(1904年建立)は、朝鮮戦争時の仁川上陸作戦で、上陸兵が目標にした場所のひとつ。

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(今も写真と変わらない建造物)

次に、日本以外の租界地に現存する諸国の建物を紹介(つづく)

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